指定研究プロジェクト「異文化理解と多文化共生」国際社会文化研究所叢書出版記念講演会:比較宗教文化を考える<7月29日(月)11:00~>
2024.07.11
指定研究『異文化理解と多文化共生―神秘主義思想とその実践を通じたイスラームとキリスト教の共生を探って―』(代表:国際学部・教授・佐野 東生)(2018~2021年度)の成果としての国際社会文化研究所叢書『キリスト教とイスラーム・対立から共生へ—神秘思想にみる聖人・悪魔観―』出版記念講演を行います。
同時に現在の指定研究『仏教・キリスト教・イスラームの実践的対話に向けた比較宗教学』(代表:佐野)(2022~2024年度)講演会を開催いたします。
第一部はギリシア調査報告とともに執筆者の平野貴大・筑波大助教による講演です。
第二部はA.レザーイ氏による仏教とイランの「無常観」の講演です。
ふるって聴講ください。
1. 日時 2024年7月29日(月)
第一部:11:00~12:30
第二部:13:30~15:00
2. 会場 第一部:深草キャンパス22号館301
第二部:深草キャンパス和顔館会議室2
3. プログラム 詳細はこちらをご確認ください。
【第一部:ギリシア調査報告と社文研叢書出版記念講演】
11:05~11:25 ギリシア調査報告:久松 英二(国際学部教授)
11:25~11:40 映像コメント :佐野/嵩 満也(国際学部教授)
11:40~12:20 記念講演 :平野 貴大(筑波大学助教)
題目:『イスラームから見た十二使徒の正統性とキリスト教の
逸脱の原因についての考察』
要旨:イスラームの教義においてイエスは預言者である。
キリスト教の十二使徒にあたるイエスの弟子たちが担う
役割やイスラームの考えるキリスト教の逸脱の原因を、
クルアーンやハディースに基づいて考察する。
(社文研叢書第7章に基づく)
12:20~12:30 質疑応答
【第二部:社文研指定研究講演会】
講師:A.レザーイ・国際日本文化研究所共同研究員
題目:『神とかけて天と解く。その心は?―『ルバイヤート』から考える無常に
おける神と天の責任追及―』(日本語)
要旨:ウマル・ハイヤームの著名な詩集『ルバイヤート』は神による人間創造の良し悪しをめぐる議論が真髄であり、ここから無常観が生じる。この理解のためイスラームと仏教の無常観を比較し、「『する』と『なる』の無常観」という枠組みを示す。『ルバイヤート』において、いかに「する」と「なる」の無常観の接点を見出せるか問う。
4. お問い合わせ先 龍谷大学 国際社会文化研究所
Email:shabunken@ad.ryukoku.ac.jp