国際社会文化研究所シンポジウム「『公共性の危機』と人文・社会科学の課題」開催報告
2023.02.17
2023年1月18日(水)、龍谷大学 国際社会文化研究所では、シンポジウム「『公共性の危機』と人文・社会科学の課題」を深草学舎での対面およびオンライン配信で開催しました。
まず、入澤 崇 学長が開会のあいさつをしました。入澤学長は、本シンポジウムが社会学部の深草キャンパス移転を見据えたもので、同キャンパスの多彩な研究者たちとの研究交流の出発点になること、「公共性」との関係で、生きとし生けるものから私たちは「恩」を受けていることを自覚して、政治で「恩」を返していくという「報恩」の観点から、紀元前3世紀インドのアショーカ王が行った人々の利益と安楽のために力を尽くした活動を紹介し、今まさにアショーカ王が行った活動・「報恩」の精神を学び直す必要があること、公共性の危機が叫ばれている今日において、経済学をはじめとするさまざまな分野からの見解が出されることを期待する旨を述べました。
学長の開会のあいさつの後、第1部のシンポジウムが開催されました。
第1部のシンポジウムでは、「『公共性の危機』と人文・社会科学の課題」について、経済学部の小峯 敦 教授、社会学部の村澤 真保呂 教授、国際学部の清水 耕介 教授が、それぞれ、経済思想史、社会思想史・社会学史、国際政治思想の観点から、基調講演を行いました。
3人の基調講演を受けて、ディスカッサントの政策学部の只友 景士 教授、社会学部の筒井 のり子 教授、経営学部の竹内 綱史 准教授が、それぞれ、財政学、「社会福祉における『公共性』」、宗教哲学の観点からコメントをしました。
その後、参加者から多くの質問・意見に対して基調講演者・ディスカッサントが回答し、基調講演者・ディスカッサント指定討論がなされました。
第2部の意見交換会では、第1部の報告・議論を受けて、対面で、参加者が個別に基調講演者・ディスカッサントに質問をし、また、講演者・ディスカッサント・参加者で議論をして、「公共性」、「公共性の危機」、人文・社会科学の課題について理解を深めました。当日は、対面・オンラインで約80名が参加し、盛会でした。
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