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異文化理解と多文化共生―仏教・キリスト教・イスラームの実践的対話に向けた比較宗教学―

Intercultural Understanding and Multicultural Prosperity-Comparative Religion toward a Practical Dialog among Buddhism, Christianity, and Islam-
2022~2024年度

研究代表者

佐野 東生(国際学部・教授)

共同研究者

嵩 満也(国際学部・教授)
久松 英二(国際学部・教授)
鶴岡 賀雄(東京大学・名誉教授)
釋 徹宗(相愛大学・教授)
松長 昭(事業創造大学院大学・客員教授)
阿部 仲麻呂(東京カトリック神学院・教授)
井上 善幸(文学部・教授)
袴田 玲(岡山大学・講師)
小布施 希恵子(神戸市外国語大学・客員研究員)
平野 貴大(日本学術振興会・特別研究員(PD))
村山 木乃実(日本学術振興会・特別研究員(PD))

研究種別

指定研究

概要

 本研究は世界三大宗教である仏教、キリスト教、イスラームを比較し、現代世界で必要性が高まっている対話の可能性を探る。カトリックのエキュメニズム、また龍谷大学の母体である浄土真宗のキリスト教などとの学術交流を参考に、各宗教の教義・信仰の相違を認めつつ、神仏への接近を図る神秘思想と、祈り、心身技法などその実践面の比較による共通性を見出す。特に思想面でトルコの神秘家ルーミーなどに代表されるキリスト教、イスラームの神秘思想と、大乗仏教の浄土思想の日本的展開としての法然・親鸞思想を比較し、実践面で念仏、イエスの祈り、ズィクルという心身技法を伴う祈りを、芸能や大衆文化を含む多角的視野から比較する。本研究では実践的立場を重視した比較宗教学的方法により、自らの宗教を軸とする包括主義の現実的意義を再評価し、龍谷大学を基盤とする対話の可能性を考察する。